2000年、富士スピードウェイにトヨタ自動車が経営参画し、さらに2002年にトヨタがF1に参戦してから噂が絶えなかった富士スピードウェイでのF1開催。24日、富士スピードウェイが正式に2007年のグランプリ開催を発表したが、鈴鹿サーキットでのF1開催はどうなるのだろうか?
富士スピードウェイでの日本GP開催が発表されたことで、鈴鹿サーキットの動向が気になるところ。鈴鹿は1987年から昨年の日本GPまで19年間、日本GPを継続開催してきている。 今回の発表に対して鈴鹿サーキットは、「ちょうど2002年から2006年までの5年契約が切れる年ですが、我々は継続開催すべくFOMと交渉を進めており、そのスタンスは今後も変わりありません」とこれまでと変わらぬコメント。富士は富士、鈴鹿は鈴鹿としてF1開催交渉を進めていることを改めて強調した。 富士での日本GP開催時期は10月と発表されている。単純にこれまでの日本GPの開催スケジュールと合わせたとも考えられる一方で、鈴鹿との連戦による1カ国2GP開催の可能性も残しているのではないだろうか。とはいえこの場合、東と西で開催地は離れているものの、集客地域が重なることは否めない。 10月と発表された開催時期について富士スピードウェイは、FOMとの調整のなかで決定したものであるとしながらも、これまで日本GPというと「10月」というイメージがあったため、富士側もこの時期を希望していたようだ。。 はっきりしたことは”日本GP”のタイトルが富士に移ったということだ。鈴鹿がF1継続開催する場合には、どのようなタイトルになるのだろうか? 1994、95年に岡山国際サーキット(当時のTIサーキット)でF1が開催されたときは、パシフィックGPのタイトルで開催されている。 ヨーロッパでも、ドイツGP(ホッケンハイム)に加えてヨーロッパGP(ニュルブルクリンク)、イタリアGP(モンツァ)に加えてサンマリノGP(イモラ)が開催されるなど、1カ国2GP開催は特殊なことではない。バーニー・エクレストンも、現在3チーム、2メーカーが参戦している日本で2GP開催することを認めるコメントを残している。
[オートスポーツWEB 2006年3月24日]
[ 3月24日 18時27分 更新 ]