今シーズンのF1もついに終了。思い起こせば19戦の長丁場、あっという間の様に思える。先シーズン圧勝だったフェラーリは開幕当初、去年の改良型シャーシで望んだ。しかしこれが後にあだになる。あわてて新車を投入。が、そんなにすぐに良い車が出来る訳が無い、結局年間通してグリップ不足に悩む。開幕三戦で勝利を逃し、事実上戦線離脱する格好となる。
一方、ルノーに関してはまずは壊れない車を投入。今年の予選方式は悪評高く、シーズン途中で変更があったりする。しかしこの方式に救われたのは壊れないルノーであろう。いったんでも下位に下がるとこの予選方式では少なくとも二戦は戦わないと上位に浮上出来ないのがセオリー。この為、壊れなく上位に入賞すると、自然と予選が闘いやすくなる。個人的にはまったく面白くない予選方式だ。
シーズン途中、ようやくマクラーレンが快進撃してくる。やはりもともと強いチームはただでは転ばない。チャンピオン争いも皇帝シューマッハは早くも蚊帳の外。唯一チャンピオン争いに絡んだのは、キミ・ライコネン。圧倒的に有利なアロンソに最後まで挑んだライコネンは素晴らしい。特に鈴鹿での雄姿は説明するまでも無い。
そして一番大事なBAR-HONDAですが、今シーズンは最悪では無かっただろうか。サンマリノでの車両規定違反でポイント剥奪、二戦出場停止。そのおかげでマシン開発は進まないというより、後退してしまった感がある。またドライバーの二人は、あきらかにバトンがチームに貢献。運も見放したか琢磨に関しては、最悪なシーズンに思える。
バトンのチーム離脱問題に後半はもめる。そのさなか、バリチェロとチームは契約。その後のシート争いでは、優柔不断なバトンがシートを射止める。しかし、これは当然の結果だったのだろう。HONDAは勝つ為のレースをするためにF1に参戦している、それにはベストな体制作りが必要だからである。結局、琢磨はシート争いからはじき出される。来年のシートが無い琢磨が迎えた日本グランプリ。鈴鹿の15万人と、テレビ観戦しているわれわれが見たのは、スタート数秒後にコースアウトするシーン。しかも、その後、他車と接触、今期二度目のペナルテー。きっとわれわれより、本人の方が辛い事でしょう。
来期、現時点では日本人ドライバー不在のF1。おそらくHONDAは第三期初優勝することでしょう。しかし、バトンかバリチェロが優勝したとしても、それなりに良かったと思うに過ぎない。やはり、HONDA+日本人=優勝を早く見て見たい。2004年。鈴鹿が琢磨を応援した。あのトヨタの応援団までが琢磨を応援した。やはりそこにあったのは日本人ドライバー。その図式を忘れないで欲しい。
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