ガスコイン、トヨタを離脱か? チームは”停職”を明らかに

2006年4月6日(木) 12時18分 AUTOSPORT web

 トヨタはシャシーテクニカルディレクターのマイク・ガスコインを”停職”にしたことを明らかにした。
 彼がトヨタを離れるのではないかというウワサは、今週火曜日ごろから流れ始めた。消息筋によれば、ケルンの上級管理職との関係が決定的に悪化したためだという。
 ガスコインは2003年にルノーからトヨタへ移籍した。今季は厳しいスタートを切ることになったが、皮肉なことに先週末のオーストラリアでは事態は好転したかに見え、ラルフ・シューマッハーがポディウムに上がるという成績を残している。
「フォーミュラワンチームの技術面の運営に関する根本的な意見の相違のため、トヨタ・モータースポーツは追って通知するまでの間、シャシー担当テクニカルディレクターのマイク・ガスコインを停職とした」と、チームは水曜日にロイター通信社に対して述べた。
「トヨタ・モータースポーツは、この件に関して、現時点ではこれ以上のコメントを一切行わない」
 ガスコインは1989年にマクラーレンのエアロダイナミシストとしてF1でのキャリアをスタートさせ、同チームに3年間在籍した。その後、ティレルで短期間シャシーダイナミシストを務めた後、彼はエアロダイナミクスの責任者としてザウバーで3年間を過ごし、1993年にはティレルのテクニカルディレクター代理に就任。1998年にジョーダンでチーフデザイナーの地位を得て、その後同チームでテクニカルディレクターに昇進した。さらに2000年にベネトン(現ルノー)のテクニカルディレクターになった彼は、2003年12月にトヨタと3年契約を結んで移籍した。
 ガスコインの後任を誰が務めるかは明らかにされていないが、grandprix.comが報じたところによれば、現在「車両設計開発ゼネラルマネージャー」という肩書きを与えられているパスカル・バセロンが、ガスコインの抜けた穴を埋めることになるかもしれない。バセロンは2005年にミシュランからトヨタに加わっている。

[オートスポーツWEB 2006年4月6日]

カテゴリー: F1 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA